軍縮条約が産んだ怪物-駆逐艦 初春
お久しぶりです。最近は絵を描いたりカメラにハマったりとレゴラー()として活動してませんでした
と、今回紹介するのがつい先日建造した駆逐艦 初春(新造時)となります。
ひっっっっさしぶりに小型艦を建造したのですが、作るの難しすぎません???って話をするのは後にして、まず元ネタの解説から。
1928年、帝国海軍が就役させた高性能・重武装な吹雪型駆逐艦の出現は、列強海軍に強い衝撃と危機感を与えた結果となりました。
ロンドン海軍軍縮会議では、駆逐艦の排水量を1850トン以下、また1500トンを超える補助艦艇の建造を制限する条約に合意したため、吹雪型のような大型駆逐艦を建造し続けるのは困難となってしまいます。
しかし、日本には秘策がありました。1400トンで吹雪型に匹敵する能力を持った駆逐艦を作ろうというものです。はえ^〜賢い
確かにこれなら条約に引っ掛からずに高性能な駆逐艦を揃えられます。で、完成したのがこちら
見れば分かる、大変トップヘビーな外観ですがしっかり排水量も上限以内、12.7砲5門、61cm三連装魚雷発射管3基、速力も申し分ない37ノットとスペックだけ見ると世界最強かもしれません。
しかし、動かしてみればちょっと曲がるだけで大傾斜、更に同時期に似たコンセプトで建造された水雷艇が転覆する友鶴事件、軽量化のあまり船体強度の不足が露見した第四艦隊事件とバッドニュースが立て続けに舞い込みます。
▲改修後(正確には有明型ですが)
流石にそのまま運用するのは不味いので、トップヘビー改善のため魚雷発射管を一基減らして、単装砲の配置を見直し、バルジを追加するなどの改修で良くはなりましたが、排水量は380トン増加し、速力も駆逐艦にしては平凡な性能になってしまいました。
解説終わり!で、今回作ったのは改修前のトップヘビーな初春でしたね。
今まで作る作る詐欺してた船の一つです、言ってる間にいつ先を越されるかヒヤヒヤしてました(はよ作れ
▲駆逐艦吹雪(手前)と駆逐艦初春。比較すると一回りくらい小さいです。
▲今まで適当に作っていた乾舷の高さですが、本作はどうみんさんが開発した1ポッチ+1プレート船体にしたためサイズ感も改善されています。
見た目はとても良いけど、コストが掛かるので上手いこと使い分けた方がいいのかなあ。
▲今回新しく作った12.7cm連装砲ちゃん。砲身も稼働するし造形もまずまず
▲艦首。このめちゃくちゃ再現度の高い駆逐艦のシアーは9号さんの駆逐艦風雲の艦首を見様見真似で丸パクリさせて頂いたものです。ありがとうございます!!!!!
9号 on Twitter: "駆逐艦「風雲」を作った。ついでに「巻雲」も… "
▲9号さん作の駆逐艦風雲、巻雲。
▲内火艇はプレート一枚とあっさり目の表現。物足りない気もしますが、駆逐艦の小ささだとなかなかディテールが出しづらいんですよね。どうしたものか
▲魚雷再装填装置(なんて言うんだっけ)の筒。1×3グリルみたいなの出ないかな。
ブランクの間にも周りの造船技術は上がっているので、同じサイズの船でも昔と今の労力が全然違うなと感じました。ひーん
写真も尽きたしこれくらいで。ではでは。