東西南北の海を駆けて-軽巡洋艦 多摩
こんにちは、lesoaです
サボっていたのでブログのネタが尽きません助けて下さい
今回紹介するのは軽巡洋艦 多摩!!!
まずは史実の解説から。
時は1916年、日本海軍は近代化を進めるために八四艦隊という補助艦艇を含めた軍備計画を進めていました。
当時の仮想敵であるアメリカに追いつくため、重武装の天龍型軽巡洋艦(3500トン)建造しましたが小型過ぎて速力も足りず、駆逐艦を率いるための水雷戦隊旗艦としては能力不足だったのです。(アメリカは同じ軽巡洋艦でも倍の7000トン)
しかしここは日本、予算は少ないので天龍型を一回り大きくした5500トン型軽巡洋艦を9隻建造する事でなんとかまとまります。
結果、大型化された事により船体にも余裕があり速力も申し分無く、評判も良かったため5500トン型は最終的に14隻も作られた大世帯となりました。
軽巡洋艦多摩はその内の球磨型軽巡洋艦、その二番艦として建造されました
太平洋戦争では東に居るアメリカ軍の空母の索敵に駆り出され、またある時はキスカ島撤退の為北方方面に向かい、その際に艦首や煙突などに日本海軍としては珍しい北方迷彩が施され、戦局が厳しくなった南方にも出向きました。
あちこちに行ったため色々見た目が変化していますが、この作品では北方海域で活動していた時の多摩を再現しました。
2019年の9月、一週間毎日レゴ艦船の新作を公開するというぶっ飛んだ企画の時に作った内の一隻です。
艦首以外は普通の横組みですが、迷彩の再現に当たって少し工夫があったりと個人的にお気に入り。
▲5500トン型はケツが美しい(語弊)と言いますが、実際その通りだと思います。煙突あたりも好き!
▲建造中の写真。
艦橋はかなり複雑な形状をしているので強度は低めです。その代わりにディテールと造形はパーツを駆使したのでかなり良い出来になっているかなと
内火艇あたりの細かい所は手持ちのパーツがバンバン無くなって行きました。こわいよー。
っていうか、レゴだとマジで5500トン型の作例が無いんですよね。これを作った当時は隼さんの神通位しか無かったような気がします。以外とマイナー艦
▲魚雷発射管〜特徴的な三本煙突。煙突は特徴的な北方迷彩が施されています。
一番目の煙突の形が違うのは重油・石炭混焼水管缶の為で、燃料の節約の為に導入されました。
国が傾くレベルの戦艦と空母をバンバン作ろうとしていた日本海軍には、そりゃあ燃料の心配もあったのでそれなりに工夫はしていたのです。それでも太平洋戦争では枯渇しちゃったんですが。
魚雷発射管はレゴだとギチギチになりやすいですね。どうしたらいいんだろうか。
▲艦尾拡大。爆雷用のレールも装備しています。
残念ながら2020年7月に解体しちゃいましたが、艦首の組み方や艦橋には結構工夫してたりと自信作でした。
こんな所かな。資料も少なかったりで大変でしたが楽しく作れたと思います。ではまた〜。