ミューザLEGO艦船展示会 出展レポート①
2021年1月9日にミューザ川崎シンフォニーホールで行われた″ミューザLEGO艦船展示会″のオフ(?)レポです。
感染対策を万全に行い、私の作品も途中からですが展示させて頂きました。
追記:感染症対策を徹底して行われました。
【9号・Lesoa合同卓】
参加艦艇
航空母艦3(蒼龍、飛龍、祥鳳)
巡洋戦艦2(天城、伊吹)
駆逐艦4(風雲、巻雲、初春、松)
▲9号さんの巡洋戦艦 天城
まずはやはり天城から。遂にこの船を生で見ることが出来て、本当に眼福でした。細部まで凝視しても粗が一切無く、技術力の高さを感じさせます。
ん〜かっこいい。どこからどう見てもカッコ良かった。こうかっこいいと悔しい
艦型も本当に美しい。はぁ〜(ため息)
素晴らしい………
一つ一つのブロックの位置も完璧に(なるように)調整されていて、これは間違いなく9号さんの経験と技術に裏打ちされた作品なのだなあ、と感じられました。
▲9号さんの二航戦。飛龍、蒼龍共に単艦で一記事くらい書けちゃいますが、オフレポなんで…。
9号さんの飛龍が世に出た時の衝撃は未だに覚えております。艦船模型かと見間違うほどの精密さと、スロープがピッタリ噛み合う技法を駆使した造形!
遮風柵、エレベータはもちろんギミックとして可動できます。これで持ち運びのために分割も出来るとのこと。作品として完成されている…。
艦隊の中でも飛行甲板の日の丸が大変印象的でした。艦隊の華ですね
▲9号さんの風雲・巻雲。
なんといってもこの自然につけられたフレア!日駆の特徴を完全に再現してあります。
▲初春、風雲、松のメザシ。
はえ〜、なんてそっくりな組み方なんだろう(すっとぼけ)
私が9号さんの風雲の艦首を見様見真似でデッドコピーさせて頂いたものです。(許諾は後から頂きました)
許可を得て正規品(?)の内部を見せて頂いたりと何から何まで感謝です…!
▲航空母艦 祥鳳。
ミューザに向けて急いで完成させた新作です。SNSでは予想以上に多くの反響を頂き、感謝の気持ちと共にもう少し頑張れば良かったなあとプチ後悔中。
機動艦隊の中心に配置させて頂きました。正規空母との大きさの比較が出来て大変面白かったです。
遮風柵、エレベータのギミックは展示会まで時間が無かったためオミットしてしまいましたが、いつか余裕があれば改修してみようかな…。
▲遂に実現出来た天城、伊吹の並び!壮観!
この並びが見られた事だけでもう言うこと無しです。ありがとうございます…!!
造形へのアプローチが異なる船同士の並びでも、″艦隊″を一作品として鑑賞していても何か統一感があり、これもある意味レゴという素材と、色の制約があったおかげなのかもしれません。
【1/300現代艦卓】
Pen2ndさんの卓にもお邪魔させて頂きました。
こちらは
航空母艦 ジェラルド・R・フォード(Pen2ndさん作)
護衛艦 あきづき、あさひ
の並びになりました。
▲ジェラルド・R・フォード級航空母艦…の飛行甲板の上に乗った護衛艦あさひ。
あさひ、これでも50cmはある作品なんですけど、すっぽりと飛行甲板に馴染んでしまっています。
でけえ…………。米帝はこれを2030年末までに12隻建造予定とのことで、、、、やはり国力を感じされられますね
ちなみに空母から飛び出てる棒は捻ると錨が降ろせるギミック付きです。細部までギミックがあるとは…。
この分野はあまり詳しく無いですが、現代艦の空母と駆逐艦(護衛艦)の並びは大変良いものでした…!!
【かもなん卓】
ジオラマもあり、この停泊中の雰囲気が良く表現できてあります。
千隼は甲板の内部まで精巧に作られており、造船技術の高さが窺えます。
やっぱり周りの背景がとても良い。ズルい(ズルくない)
【締めくくり】
といってもまだ1/300しか紹介出来ていないのですが…。(②も書く予定です)
ひとまずここで謝辞も入れて締めくくりたいと思います。
久しぶりの展示会でとても緊張していましたが、来て下さった方にもお話させて頂いたりと、とても楽しい時間を過ごせました!また感染対策も徹底されて、安心して展示に取り込む事が出来たのも皆さまのお陰です。
開催にあたって設営準備まで行って下さった主催のレゴンさんと、合同卓にあたってネームプレートの作成や青布を用意して頂いた9号さんや参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。
軍縮条約が産んだ怪物-駆逐艦 初春
お久しぶりです。最近は絵を描いたりカメラにハマったりとレゴラー()として活動してませんでした
と、今回紹介するのがつい先日建造した駆逐艦 初春(新造時)となります。
ひっっっっさしぶりに小型艦を建造したのですが、作るの難しすぎません???って話をするのは後にして、まず元ネタの解説から。
1928年、帝国海軍が就役させた高性能・重武装な吹雪型駆逐艦の出現は、列強海軍に強い衝撃と危機感を与えた結果となりました。
ロンドン海軍軍縮会議では、駆逐艦の排水量を1850トン以下、また1500トンを超える補助艦艇の建造を制限する条約に合意したため、吹雪型のような大型駆逐艦を建造し続けるのは困難となってしまいます。
しかし、日本には秘策がありました。1400トンで吹雪型に匹敵する能力を持った駆逐艦を作ろうというものです。はえ^〜賢い
確かにこれなら条約に引っ掛からずに高性能な駆逐艦を揃えられます。で、完成したのがこちら
見れば分かる、大変トップヘビーな外観ですがしっかり排水量も上限以内、12.7砲5門、61cm三連装魚雷発射管3基、速力も申し分ない37ノットとスペックだけ見ると世界最強かもしれません。
しかし、動かしてみればちょっと曲がるだけで大傾斜、更に同時期に似たコンセプトで建造された水雷艇が転覆する友鶴事件、軽量化のあまり船体強度の不足が露見した第四艦隊事件とバッドニュースが立て続けに舞い込みます。
▲改修後(正確には有明型ですが)
流石にそのまま運用するのは不味いので、トップヘビー改善のため魚雷発射管を一基減らして、単装砲の配置を見直し、バルジを追加するなどの改修で良くはなりましたが、排水量は380トン増加し、速力も駆逐艦にしては平凡な性能になってしまいました。
解説終わり!で、今回作ったのは改修前のトップヘビーな初春でしたね。
今まで作る作る詐欺してた船の一つです、言ってる間にいつ先を越されるかヒヤヒヤしてました(はよ作れ
▲駆逐艦吹雪(手前)と駆逐艦初春。比較すると一回りくらい小さいです。
▲今まで適当に作っていた乾舷の高さですが、本作はどうみんさんが開発した1ポッチ+1プレート船体にしたためサイズ感も改善されています。
見た目はとても良いけど、コストが掛かるので上手いこと使い分けた方がいいのかなあ。
▲今回新しく作った12.7cm連装砲ちゃん。砲身も稼働するし造形もまずまず
▲艦首。このめちゃくちゃ再現度の高い駆逐艦のシアーは9号さんの駆逐艦風雲の艦首を見様見真似で丸パクリさせて頂いたものです。ありがとうございます!!!!!
9号 on Twitter: "駆逐艦「風雲」を作った。ついでに「巻雲」も… "
▲9号さん作の駆逐艦風雲、巻雲。
▲内火艇はプレート一枚とあっさり目の表現。物足りない気もしますが、駆逐艦の小ささだとなかなかディテールが出しづらいんですよね。どうしたものか
▲魚雷再装填装置(なんて言うんだっけ)の筒。1×3グリルみたいなの出ないかな。
ブランクの間にも周りの造船技術は上がっているので、同じサイズの船でも昔と今の労力が全然違うなと感じました。ひーん
写真も尽きたしこれくらいで。ではでは。
東西南北の海を駆けて-軽巡洋艦 多摩
こんにちは、lesoaです
サボっていたのでブログのネタが尽きません助けて下さい
今回紹介するのは軽巡洋艦 多摩!!!
まずは史実の解説から。
時は1916年、日本海軍は近代化を進めるために八四艦隊という補助艦艇を含めた軍備計画を進めていました。
当時の仮想敵であるアメリカに追いつくため、重武装の天龍型軽巡洋艦(3500トン)建造しましたが小型過ぎて速力も足りず、駆逐艦を率いるための水雷戦隊旗艦としては能力不足だったのです。(アメリカは同じ軽巡洋艦でも倍の7000トン)
しかしここは日本、予算は少ないので天龍型を一回り大きくした5500トン型軽巡洋艦を9隻建造する事でなんとかまとまります。
結果、大型化された事により船体にも余裕があり速力も申し分無く、評判も良かったため5500トン型は最終的に14隻も作られた大世帯となりました。
軽巡洋艦多摩はその内の球磨型軽巡洋艦、その二番艦として建造されました
太平洋戦争では東に居るアメリカ軍の空母の索敵に駆り出され、またある時はキスカ島撤退の為北方方面に向かい、その際に艦首や煙突などに日本海軍としては珍しい北方迷彩が施され、戦局が厳しくなった南方にも出向きました。
あちこちに行ったため色々見た目が変化していますが、この作品では北方海域で活動していた時の多摩を再現しました。
2019年の9月、一週間毎日レゴ艦船の新作を公開するというぶっ飛んだ企画の時に作った内の一隻です。
艦首以外は普通の横組みですが、迷彩の再現に当たって少し工夫があったりと個人的にお気に入り。
▲5500トン型はケツが美しい(語弊)と言いますが、実際その通りだと思います。煙突あたりも好き!
▲建造中の写真。
艦橋はかなり複雑な形状をしているので強度は低めです。その代わりにディテールと造形はパーツを駆使したのでかなり良い出来になっているかなと
内火艇あたりの細かい所は手持ちのパーツがバンバン無くなって行きました。こわいよー。
っていうか、レゴだとマジで5500トン型の作例が無いんですよね。これを作った当時は隼さんの神通位しか無かったような気がします。以外とマイナー艦
▲魚雷発射管〜特徴的な三本煙突。煙突は特徴的な北方迷彩が施されています。
一番目の煙突の形が違うのは重油・石炭混焼水管缶の為で、燃料の節約の為に導入されました。
国が傾くレベルの戦艦と空母をバンバン作ろうとしていた日本海軍には、そりゃあ燃料の心配もあったのでそれなりに工夫はしていたのです。それでも太平洋戦争では枯渇しちゃったんですが。
魚雷発射管はレゴだとギチギチになりやすいですね。どうしたらいいんだろうか。
▲艦尾拡大。爆雷用のレールも装備しています。
残念ながら2020年7月に解体しちゃいましたが、艦首の組み方や艦橋には結構工夫してたりと自信作でした。
こんな所かな。資料も少なかったりで大変でしたが楽しく作れたと思います。ではまた〜。
架空巡洋戦艦812号(仮)
こんにちは、lesoaです
記事のネタ探しにGoogleフォトを漁っていた所面白そうな物があったので紹介します
今回紹介するのは巡洋戦艦812号(仮)
なかなかクセのある架空艦です。
過去ツイを漁っても艦名が分からなかったので、2018年8月12日に完成させた戦艦と言うことで812号と名付けました。なんか番号になると途端に東側チック
兵装は
30.5cm連装砲4基8門
12.7cm連装高角砲4基
その他対空火器多数、水上機一機
まだこの頃は架空艦ばかり作っていたので、副砲が無かったりとなかなかのキワモノですね。煙突が2本も生えているあたりスピードは32ノットくらい出そうです。…これ、大型巡洋艦の方が近いのかも?
どうやらイメージ図も描いていたようです。汚い…。
完成品とは違うところは砲塔が3基になっていてどれも艦首側に配置していることでしょうか、なかなかの変態っぷりです
建造中の写真もありました。ごくごく普通の横組みですね。最近の1/300が凄すぎて感覚麻痺しています。
アオリ。やたらとアンバランスな艦橋といい高角砲も迫り出してるし復元性が悪そう。
艦尾の水上機用甲板。ちっっっっちゃ!!!!後から無理矢理つけたような感じですね。
後ろ姿はなかなかカッコいい。ちょっと後部マストがデカすぎる気もしなくも無いけど
中央部。高角砲と機銃がびっしりと並んでいます。
今見るとツッコミどころがある配置もありますが、なかなか悪くないデザインと造形だと思います。
写真がこれだけしか無いのでもう終わってしまった…。解体前の作品は多めに撮っといた方がいいですね。
これ以降はあまり架空艦を作らなくなっていったのですが、また作ってみるのも面白そうかな。
ではでは
群を抜くディテールと造形美-重巡洋艦 羽黒
こんにちは、lesoaです。最近書いててブログってなかなか一つの記事を作るまで時間をかけないと出来ないなあ、と思うのですが、普段からツイッターばっかりやってる弊害なんですかね…。まあブログも大したこと書いてないのでアレですけども
というわけで、今回紹介するのは重巡洋艦 羽黒!!!
https://twitter.com/lesoa_design/status/1157185862641147904?s=21(ツイッター)
そもそも羽黒というのは、前に紹介した″青葉型重巡洋艦″の次型となる″妙高型重巡洋艦″の四番艦です。
ひとまず大きく変わったのは古鷹・青葉型までの6門から10門に代わった所で、遂に米巡と真っ向から対決できる船を手に入れました。
装甲や雷装も強化され排水量も大きく増加したため、ワシントン海軍軍縮条約を秒で違反してます。うーんこの。
ただ戦闘能力は折り紙付きで、太平洋戦争初期だと重巡洋艦が活躍しABDA艦隊(アメリカ、イギリス、オランダ、オーストラリア艦隊)を一方的に叩きのめすなどの戦果を挙げています。
こう見ると重巡洋艦の酸素魚雷も結構戦果を挙げているんですけど、誘爆のリスクを考えるとアメリカが搭載を躊躇したのも理解できますね。
と、レゴの解説に戻りますが、この船には大きな欠陥があります。
圧倒的な強度不足です。ディテール最優先で作ったためこのしなり具合といい、オフ会に持って行くのはきつい船になってしまいました。
でも、その強度を犠牲にしてでもとディテールには拘ったので、出来はかなり良くなっています
この再現度の高さ!タイル船体ではなくとも、造形はほぼほぼ100点の出来です。(写真は同型艦で羽黒ではないので多少は違いますが
ディテールの″密″。書いておいてあれだけど、何処から解説したらいいのか分からないくらいに一枚一枚の情報量が多い。胃もたれする
12.7cm高角砲も拘って新規設計したので砲身もしっかり動きます。あと内火艇固定ロープも夕張と同じように装備しました。
他に電探装備一式、対空装備一式、探照灯、日本巡洋艦特有の誘導煙突も細部まで再現しました。解説は面倒くさいので、画像を見てください(投げやり)
誘導煙突は角度をつけつつ隙間をウェッジプレートで埋めてみました。
艦橋はまさかの1ポッチ接続です。電探とか内火艇の接続とかでスペースがあんまり取れなかったので…。
後部マスト。難しい組み方は使ってませんが強度は無いです
三脚マストってめちゃくちゃ難しいんですよねえ、特に戦艦みたいな構造物とごっちゃになってるやつ…他の方は上手くできてたりして羨ましいなあとか思ったり。
魚雷発射管。かわいい
ただこれも船体の強度が低くなった理由の一つです。水上機甲板の下に魚雷を配置しようとゴリ押ししたの、なかなかエグい(しかも条約違反の主犯)
あと青葉では再現出来なかった艦尾の緩やかな下り坂も羽黒では実装(?)。船全体のバランスも青葉よりかはいい感じに。
この羽黒を作ったのが2019年8月なので、今だとかなり旧式艦入りしちゃったのかな。
ばんぶー工廠さんの最上、Lyonさんの青葉・ポーラ、afterlifeさんの摩耶、ぬでさんのノーフォークあたりは全部タイル艦になってますし。
船体は普通の横組みのままですが、艦橋とか構造物の造形は今でも対抗できるクオリティだしディテールもまだまだ主力だと思うのでいつかはオフ会に出してみたいですね。
そうそう、まだまや型護衛艦二番艦の艦名が決まってない頃に作って、二番艦が本当に護衛艦はぐろになったのは偶然だったので嬉しかったです。
″はぐろ″ではありませんが、横須賀で撮影した同型艦の護衛艦まやを。
これはまや型じゃなくてレゴのあたご型ですが、見た目はほぼほぼ一緒なのでギリギリはぐろと言い切れそう。もう解体しちゃいましたけど
この辺りでネタが尽きたので終わります。それではまた〜。
1/300現代艦の革命-護衛艦 あきづき
So レゴです
今回は護衛艦あきづきの細部とかをちょちょいと解説したいと思います
実はこの船を作るのは2回目で、一年前に作ったことがあるのですがクオリティに満足いかなかったので、これがリベンジ作になっています。
▲前作。艦橋はエリアスさんのこんごうをじっくり眺めて思いついたやつ。
この船のコンセプトは″コストパフォーマンスを維持しつつどこまでクオリティを落とさず作れるか″を意識して作りました。
今時のは艦橋や構造物の再現の為に船体の内部にまで複雑な構造になっていたりしますが、簡素化するために船体と構造物は別々に作ってあります。
甲板は普通にプレートで組んであるのでヘリ甲板以外はポッチが見えたりしますが、個人的には後で紹介するながSo式船体のおかげで意外と悪くないかな〜?と思います
現代艦はやっぱりミサイル撃ってナンボでしょ〜と思います。かっこいいしね。
作品紹介
▲ファランクス。旋回可能だが砲が下を向いているのは仕様。
2020.10.22 追記
頑張って砲身が上に向くよう構造を変えました。
▲艦首。なかなかの変態ビルド…。
▲艦橋。蜘蛛の巣パーツ?でなんとかレーダー再現に成功しました。傾斜をつけるのが本当に至難の技で、現代艦作るの嫌になる所ランキングNo.1、ステルスは悪い文明
▲第一煙突。そこそこの出来。プレートを裏返して煙突の中の丸いやつ(?)を再現
▲第二煙突〜後部FCSレーダー。ハープーンも見えますね。
ヘリ格納庫もうまく傾斜をきかせられてよかったです。と思いきや傾斜を作るのに内部のスペースを使ってしまったのでヘリは格納できなかったり
▲ピッタリハマる設計。前に作った時は隙間も見えていたので、ここは気合を入れて作った
▲航空機作業甲板。滑り止めが何かで砂が混じってる?とのことで色合いが濃くなるようです。制限がある中でかなりクオリティが高い自慢ポイント。曳航ソナーも付いてます。
ながSo式船体です。5個繋げることで汎用DDの基礎船体が完成します。なんといってもこの船体の利点はコストパフォーマンスの高さ。
これが一個でたったの16ピースなので、5個でたったの80ピースです。パーツ個別販売サイトで揃えると5個合わせて3000円未満で購入できます。もちろん艦首艦尾、構造物は別で作らないといけませんが。
ともかく、この方法のおかげで現代艦の船体のためにわざわざ1×2スロープを大量に買い付ける必要はほぼほぼ無くなったと言っていいでしょう。
クリップでパチンと挟む感じになっているので、組み替える時も簡単です。
作ってみて分かったんですけど、現代艦って甲板も船体も構造物もグレーだしなかなかコントラストのメリハリが効かない難しい題材なんですよね。
自分のは思い切って船体と滑り止めで甲板の色が暗めのヘリ甲板をダークグレーにして、それ以外を普通のグレーにする工夫をしてみました。
実際の海自の船も船体にゆるくフレアが効いていて陰で若干暗めですが、本来の塗装の色はグレーだったりするのかといろいろ謎です。あさゆき型とか見てると船体と構造物の色は同じ気もするんですけど…
追記:横須賀で同型艦の護衛艦てるづきを見に行って来ました。バチバチにかっこよかったです。
レーダーの位置が思ったより前の方にあったので修正しようかな。
この後、エリアスさんの護衛艦まや、護衛艦はつゆきやどうみんさんの米打撃群、Pen2ndさんの空母ジェラルド・R・フォードといった多くの現代艦が建造され大変驚いてます。
艦船レゴオフ4の時はww2期の船に比べると現代艦は控えめな印象でしたが、2020年に開催された艦船レゴオフ5、5.5、海老ブリにはそれと負けない位の規模になっていたりで凄いなあ…と。
やはりこれは1/300現代艦という未開のジャンルを開拓したエリアスさんの功績でしょう(ベタ褒め)
というか自分が現代艦を作ろうと思ったきっかけもエリアスさんの作品からなので本当に感謝…@erias_mocを崇めよ。
あと1/300で分かりやすい解説を載せておきます(ダイマ)
↓エリアスさんの1/300レゴ艦船の作り方
カテゴリ「レゴ艦船の作り方」の記事 - エリアスのレゴまとめ
↓どうみんさんのレゴ現代艦解説動画
[VOICEROID]紲星あかりのLEGO1/300艦船解説#1[OHペリー級ミサイルフリゲート] - YouTube
2020.10.22 加筆修正
次世代への橋渡し-重巡洋艦 青葉
こんにちは、lesoaです。今回は前に紹介した夕張のもっと前の作品となります。
今回紹介するのは重巡洋艦 青葉!!!
作ったのは2019年2月頃です。艦船レゴオフ4に参加した後ですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=VYxfqqZ1yOI
↑YouTubeはこちらから。マツダ式のやり方について載せてあります。
第一次ソロモンとかでもバリバリ活躍していたり、この世界の片隅ににも出演していたりと何かと知名度はありそう(多分ミリオタの中だけ)
そもそも重巡洋艦とは、排水量(船の重さ)を10000トン以下、砲の口径を8インチ(20.3cm)以下の船を重巡洋艦と定めたワシントン条約の中で作られた艦種です。
この厳しい条約の中で火力と防御の取捨選択をどうするかを迫られた日本とアメリカで設計思想が大きく異なっていきます。
ざっくり言うと、日本は比較的細長めの船体になるべく多くの武器を置いて、最悪一つの砲塔が損傷してもまだ残っている多くの砲塔で殴り返せる!という考え方だったり。
アメリカは対照的に、魚雷を捨ててコンパクトな船体に砲門数の多い砲塔を配置して門数は対等にしつつ、防御する範囲を狭めてタフな船を優先してたり。
ともかく涙ぐましい努力を続けていました。両国とも終盤あたりは違反しまくってますけど。
これは日本の船なのですが、改古鷹型なのでもうちょっと重武装になるには妙高型まで待たないといけません。ただし、魚雷に関しては普通に駆逐艦並みに強力です。巡洋艦とは?
とまあ、変な感じで作られた船なんだなと分かった所でレゴ解説行きます。
まず大きく変えたのは作り方に関してです。マツダ式と呼ばれることが多く、方眼紙をポッチに見立てて図面を引き、それを見ながら作っていく、という方法です。
これのおかげで実在した船の形を綺麗に作ることが本当に楽になりました。先人に感謝感激雨嵐。
正直トントン拍子で建造できちゃったので、作ってる途中の写真はこれくらいしかありませんでした。許して下さい、なんでもしまかぜ。
この作品はもう解体しちゃったので、本当に写真が無い。申し訳ない…
艦首の構造の写真が残ってたのでとりあえず載せときます。
ここが大きな進歩で、この頃になってから船体と艦首を別々に組み始めました。構造が大変複雑になるのが難点ですが、クオリティはやっぱりこっちの方が滑らかなんですよね。
特に艦首はよく見られる所なので、なるべく丁寧に作りたいです。
主砲です。他の方のに比べて大きめですが、造形とシンプルさを優先したいのでこのままです。砲塔は回るし砲身の可動域も広いので、船に表情を持たせやすいです。
二番砲塔の砲身を天高く上げたまま終戦を迎えた青葉の写真も迫力がありますよね。こういうのを見ると個人的にはスケールよりも砲身稼働を優先させたいかな。
お次はマスト・単装高角砲あたり。
今までのマストよりかはだいぶんクオリティを上げました。マストって自分の思ったよりも作品の見栄えに影響するので、ここも手間をかけた方がいいかな〜と思いながら作ってます。
高角砲はなんかあるパーツで適当に。
艦尾。魚雷発射管は写真がなかったです。ごめんなさい。確か後部マストの下の所にグリルパーツを使って再現していたと思います。
悪くない見た目ですが乾舷が高めなのが残念。
前回紹介した夕張とのショット。夕張とは第一次ソロモン対戦で共闘していたので、関係性はあるっちゃあります。
同じ巡洋艦でも軽巡洋艦と重巡洋艦とではサイズが一回り大きいですね。
↑青葉比較。日巡特有のキツいフレアとダブルカーブドバウがたまらない。
この前にも陽炎、龍驤と使っていて、ぶっちゃけ再現艦としては微妙だったのですが、今回は図面を確認しながら丁寧に組んだおかげでかなりいい感じになったなと…
これがきっかけで今後の再現艦もクオリティが上がっていってますし、自分の中で一つの転換期の船だったのは間違いないと思います。
それと解体前に今年の艦船レゴオフ5にも展示させて頂けたので本当に作った甲斐があった船でした!
この数ヶ月後にLyonさんの超ディテールの青葉が出てきたのはびっくりしましたが……