レゴ艦船のハイエンド・フラグシップモデル-高速戦艦 伊吹
お久しぶりです。(一年振り)
途中からスランプだったのもそうですが、そもそも新作のネタが無かったので長らく放置してました。
んでちまちま作っていた復帰作が出来たので作品紹介でもしようかなぁ、とぼちぼち更新していくことにします。
今回紹介するのは高速戦艦伊吹(第五世代)!!
https://twitter.com/Lesoa_design/status/1298525146324426752
自分がいつも作ってるやつです。
伊吹は1/300艦船の技術革新のスピードに追いつくための技術試験艦として、改修を繰り返しては崩してブラッシュアップさせています。
2020年8月26日に発表したのでつい最近の最新鋭です。ちなみに世代分けはややこしいので船体の一からの作り直しを基準にしてます
↑前作(第四世代、2020年3月15日発表)との違いを比較
https://twitter.com/Lesoa_design/status/1239063908796624896
- 第四世代は通常の横組み式艦首ですが、第五世代はLesoa式+ヒンジプレート艦首を採用しています。
- 第四世代は9号さんの天城を参考にした9号式バルジですが、第五世代は横組み+マツダ式融合船体に変更されています。
- 第四世代は36cm三連装主砲4基に対し、第五世代は9号式41cm連装2基、三連装2基の混載になっています。
- 第五世代はPFシステムを使用した遠隔操作による全砲塔旋回が可能ですが、第四世代は対応していません。
- 後部マストを第五世代用に新規設計しました。
艦橋、煙突、高角砲以外はほぼ全て新規設計です。なぜここまでする必要があったか説明するためにはまず2020年のレゴ艦船界隈について話さないといけません。
自分が第四世代を完成させてスランプ期に入っていた頃、多くのレゴビルダーがとあるイベントに向けて新作艦船を建造していました。
艦船レゴオフ5.5と、LSC藤田杯です。
チケさんのベルファスト、Lyonさんの護衛艦こんごう・アクィラ、どうみんさんの米打撃群、Pen2ndさんのジェラルドRフォード、Keeliさんの隼鷹…と思いついただけでもこれだけありますが、どれも作品のクオリティ、ビルド、個性共にハンパない。
ここまでとは思いませんでしたが、公開される前に自分は大作の嵐が来ると予想していたので完成度に不安があった第四世代をとっとと解体して第五世代の建造に着手しました。
まず目標は第四世代で挫折した3幅での砲塔旋回ギミックの搭載と、新規開発した横組み+マツダ式融合船体の採用としました。
真横からだと滑らかなものの視点を上げて見ると甲板に隙間が出来てしまうマツダ式と、バルジ部分を組むとどうしてもカクカクしてしまう横組みの欠点をお互いの利点で解消した、新しい船体です。
↑(上から)一段目は普通の横組み、二段目はタイル+ヒンジプレート、三段目はブラケットを縦にして0.5プレート分の出っ張りをバルジに見立てています。
結果的にこの組み方のおかげで、砲塔旋回用のスペースが大きく取れるようになったので万々歳かなぁと
ともあれ、これでガワは上手いこといきました。次は中身です…
正直動力化は二度とやりたくありません。せっかく綺麗にできたガワをわざわざ動力化のために作り直したりするのがしんどいからです。
作っているときはただただめんどくさかったです。3幅で砲塔旋回なんて前例がなかったので…
例として4幅で砲塔旋回を目指したとにーさんのウォースパイトも、最終的には5幅で完成されてます(その分砲塔旋回の滑らかさ、リアリティは比べ物にならないくらいに素晴らしい出来です。)
イカれてる所は沢山あります。バッテリーボックス横組みなんかは簡単な方で、輪ゴムによる動力伝達、8歯タイプの歯車の採用は本当に苦渋の決断です。
これのせいでカクカク回ったり、回らなかったりと正直砲塔旋回できた!とは言いづらいです。
でも使える高さは2ポッチ分です。甲板は横組みで1ポッチ使えなくなるので、2ポッチ分です。どうしようも無い………ただ、マツダ式のおかげで高さは無くとも横幅は取れましたが。
少しのパーツの歪みで回らなくなるほどで、戦時標準船よりも旋回の信頼性は無いですが、まあ………
と、ともあれ技術的にはかなり追いついた所かかなり先を行っていると思います。多分いつか、というかもうすぐ追い越されそうな気はしますが。(1/300で自走も出てきてますし)
もう一度ガワの説明に戻りますが、艦橋も第四世代よりも少しスマートになるように改良されています。
参考にしたのは比叡、榛名、長門、大和あたりで、自分の好きな所を混ぜたキメラみたいな艦橋です。
高角砲は他の方のに比べてスケール的に大きめですが、ディテールと存在感はこちらの方が優れています。旋回、砲身仰俯角可動もできたり。
細部のディテールも妥協無く。艦尾に行くにつれ段々手を抜く癖があるのですが今回はしっかり頑張りました。
かなり拘ったのはこれです!このシャープさはまさに巡洋戦艦!!!これが見たかった!
前作は艦尾がどっぷりとしていたので、この形に出来て良かったかなあ、と。
こんな感じですかね。
総評としては、最新技術を載せたフラグシップモデルに相応しい作品になったと思います。あと見た目はほんと世界一カッコいい。
言い忘れましたがこの船のコンセプトは平賀譲が作った陸奥変体〜加賀型ってイメージです。連装三連装の混載もそれで多少意識してます。
正直現時点だとこれで満足していますが、いつかまたふらっと作り直すかもしれません。